ドイツ語学校の話 part12 私の妹は犬を食べました? Meine Schwester isst Hund? Integrationskurs modul4,part12

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私は現在ドイツで語学学校に通っています。

*まえおき

コースが始まってから既に3カ月ほど経っているのでクラスの皆が顔見知りで友達になっています。

一番最初にクラスが始まったときには、皆それぞれ少しずづ距離をおいて座席に付いていたのですが仲が良くなるに連れて、隣同士にくっついて座って、分からない時などは隣の友達にちょっと答え見せて?って感じで何も言わずに親友のように教科書を覗きあっています。

教室を囲うように机がくっついて配置されていまして。最初のモデュールではブラジルの女の子の隣に座り。私の左側がその子で右側は空いてたのですが、次のモデュールくらいから教室の黒板(ホワイトボード)から少し遠くの席に女の子同士で座ってたエジプト人若い女の子が私の隣にポジションチェンジしてきました。

なにか向こうのグループであったのかな?とか少し考えましたが、多分私が予習復習しているのを知って答えが見やすい位置に移ってきたかな?ぐらいに思っています。

デュッセルドルフのU-Bahnの駅。”Theodor-Heuss-Brücke” 今日は晴天でした!

語学学習なので、グループワークだったりペアのカンバセーションは必須です。右隣とするか、左隣とするかは、その日の人数によって違うのですが、彼女が移動してきたことでエジプト人の女の子とペアワークをすることが増えて、毎回冗談をいう位に仲良くなってきました。

ちなみにpart 6 で話をしたように、最初から隣に座って初日から連絡を取り合ってたブラジル人の仲良しの女の子が帰国してしまったので、左隣は1つ席をずらしてクラスで一番優秀なイラン人の女の子になりました。

このイラン人の女の子は序盤から賢いのがわかりました。勉強の仕方や暗記の仕方、ノートの取り方も全て一流大学を上位の成績で卒業している感じの子です。近代の中東イランの国際状況から実際にそうなのかは分かりませんが、彼女が例えば日本で勉強に専念出来ていたら、国立大学とか出て一流の仕事をしていると思います。(イランの方は賢い方が多いそうです!日本の著名人の方もテレビで言ってました)

そんな秀才の女子が左、右にまだ遊び足りてない感じの20代前半のエジプトの子、の間に入る日本人男性の私...最近40歳になりたてのピチピチです。
(こういう発言は日本では「キモイ」の対象ですよね😁

 

前置きが長くなりましたが、最近はそんな状況のクラスでして、

こないだ右側のエジプトの子が休み時間に携帯で誰かと電話した後に

”Mein Schwester isst Hund.” と不完全なドイツ語で
「私の妹(16才)が犬を食べました」と私に言ってきた。

どういう事? ちょっと待てよ「私の妹は犬のようです」って言いたいのかな? isst = eats 食べる、ist = is ~です。と似ています。

でも、彼女のお陰で気付きました。イストってどっちでも言えるんじゃない?

面白いね~。。。なんてお互いに言って

先生が入ってきたときに聞きました

「~です」と「~を食べます」の発音は実は同じなんじゃないですか?

「そうだよ」と先生が一言。

そして大爆笑するエジプトの彼女。。。若いから、”箸が転がっても可笑しい年頃”ってね日本語でもあるでしょ。あれです。

「君の妹は犬を食べたの?」ってもう一度きいてみました。(笑ってツボってるのでダメ押しでスコアする感じです)

「ナイン!」自分の大爆笑に油を注がれて少し変になってきました。

「じゃあ、犬なの?」
(両方間違えているのは分かっているんだけど。。。油の継ぎ足し!)

「ナイン!」って声が部屋から漏れてます...って位に大きく否定して笑っているので。

そろそろクラスの迷惑を考えて、油を継ぎ足す火遊びを止めました。

あんまりやり過ぎると...
教室で若い女の子をもてあそぶ極東アジアの成金おじさん...みたいになってしまいます。

むやみに「郊外にドライブに行きました」なんて言ってチラつかせちゃいけません

クラスの皆が移民や難民でドイツに仕事や平和やお金や将来を求めて来ている一方で。 先生の質問「週末に何しましたか?」で私は「車買いました」みたいな話とかして悪気はないんですけど経済状況の違いをチラつかせてしまったりしてるので。。。 極東のリッチマンか! って他のクラスメイトから突っ込まれるくらいなら良いんですけど、しまいには嫌われますよね。。。

「テニス倶楽部に入りました」とか話しもしているので「あの日本人、凄い満喫してるよね~」とか裏で言われてるかも知れません。

まぁでも外国人ってサッパリしているので、極東アジアのような嫉妬の感覚はないかもしれません。これを言った後に、あの隣国を思い出してしまった。やばいやばい😅

あの後、暫くエジプトの彼女には「犬」遊びをしています。
教科書で「犬」ってキーワードは度々出てくるので、「あっ犬!」とか強調してあげると、その後に何も言わなくても笑っています。

教室の外から「ワン!」とか聞こえても。。。「あれ?犬?」とか言う奇妙な犬いじり。

若い子なので時々気分が下げ気味で学校に来ている時もあるので、
「どうしたの?調子悪い?何か朝ご飯ににへんなの食べた?」とかの”隠れ犬いじり”をしてあげると、「犬は食べてないよ!」とか言いながら、笑顔が戻ってきています。

そうだ、エジプトは犬は違うのかもしれませんが、鳩は食べるらしいですよ~!
文化の違いに驚きです!

まとめ

でもこのイストの動詞はダブルミーニングに使えますよね。

ふなっしー イスト 梨!」とか、A=Bの意味とA eats A’の共食いの意味の2つ。「ザリガニ」とか「カマキリ」にするともっとリアルになりますよね。

想像したら、ひゃー怖えー! 後味の悪い終わり方でスミマセン!

ぜひ次の記事も読んで、後味よろしくしてください!

(*正式なドイツ語は冠詞が少し変わるのでダブルミーニングにはならないそうです!)

次は友達が教えてくれた「イランでは誤解される行動」の話をします!


ドイツでVHSという公営の学校で色々な国の方と共に勉強しています。
ドイツ語学校 Integrationskurs の話シリーズ⤵

  1. 学校選びの話 自分で調べた語学学校の比較リスト
  2. 学校始まる前の話 part -1 延期にキャンセルは日常的
  3. 学校始まる前の話 part -2 衣食住に医療も教育も無料?
  4. ドイツ語学校の話 part 1 コース開始
  5. ドイツ語学校の話 part 2 初月の100時間が終了!
  6. ドイツ語学校の話 part 3 blow your mind away
  7. ドイツ語学校の話 part 4 みんな歩いてドイツまで逃げてきたの?
  8. ドイツ語学校の話 part 5 年間休暇のスケジュール
  9. ドイツ語学校の話 part 6 仲良しの子が帰国する?
  10. ドイツ語学校の話 part 7 実は悩みがあります。
  11. ドイツ語学校の話    part8 クラスの半分ラマダ
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  13. ドイツ語学校の話 part10 ドイツ語と英語の相違。水割りそれともロック?
  14. ドイツ語学校の話 part11 先生とクラスの雰囲気

他にもドイツの話 初期に書いてたブログです